花 天 月 地

 美少年ナルキッソスが水面に映った自分の姿に恋い焦がれて水辺で息絶え、その亡骸から清らかな白い花が咲いたという、自己愛、ナルシズムの語源になったスイセン誕生にまつわるギリシャ神話はあまりにも有名ですね。この話とよく似たものがニホンスイセンの群生地として名高い越前海岸にもあります。
 極寒の中、凛として咲くニホンスイセンに気高さを感じたわが国の古人はこの花をウメ、モクセイ、キクとともに「四清」として文人画の画題に定め、春咲くラッパスイセンにイギリスの文豪シェイクスピア、ワーズワースは希望と喜びを重ねています。
 大地に深く眠りながら時を待つ。花に古今東西の人々は様々な思いを託して来ました。
 陽春を待つスイセンに、明るい21世紀の到来を待望する思いを託しましょう。



          『 neat 』第7号
        1998年2月5日発行
       株式会社グリーンダイナミクス
                 代表取締役 賀来宏和

 編     集  梅木美智子 (広報担当・neat編集部)
 デザイン・印刷  三橋 恵

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