絵 中島ゆかり

◆ぐんまフラワーパークのシクラメンたち◆

 赤城山のふもとの広大な敷地に広がるカラフルな幾何学模様。ここ「ぐんまフラワーパーク」には、四季折々に色合いを変えながら花の絨毯が広がる。
 赤城おろしの北風をまともに受け、慌てて観賞温室に飛び込む。戸外の寒風が信じられない暖かな空間の中で、様々な花たちが色鮮やかに咲き競っている。
 ラン温室、熱帯花木温室をぬけ、イベント温室へ。ここでは、年間4〜5回、テーマを決め、花を入れ替えて、季節を先取りした展示が行われる。11月下旬からはクリスマスをイメージした空間を演出し、シクラメンはその展示の主役の一つとなる。
 深紅、薄桃、濃桃、白、赤紫……。ロックガーデンの中に、色とりどりの花たちが巧みにディスプレイされているさまは、鉢花としての姿を見慣れた目に新鮮な美しさだ。可憐なシクラメンたちは、まるで故郷の地中海沿岸の山野に帰ったかと思わせるように、満足げに自己主張をする……。
1997 Autumn