シリーズ『私の庭づくり』
花と押し花絵に夢中
―松戸市六高台の筧さん宅―


(フェンスいっぱいに満開のバラとパンジーのプランター)

 
松戸市六高台。東武野田線六実駅と高柳駅の間に造成された住宅地に向かってスーパーダイエーの前の広い道をクリーンセンターの方向に進んでいくと、玄関、フェンス、そして2階ベランダに、いつも花が咲き乱れている家がある。筧さんのお宅だ。
 「母が好きだったんですよ。鳥取の実家には温室もあって…。娘の頃にはそんなに関心は無かったんですが、年とともに好きになって。」と奥様の登志子さん。
 15年前、ここに住宅を購入、移り住んだ。一時、ご主人の転勤で札幌に転居したが、9年前に戻ってからは種類も増やし、
 「気になって旅行もできないんですよ。でも、可愛いですから…。」
 玄関脇のフェンスには何本ものバラの枝が覆い被さるように絡んでおり、毎年ビロードのような艶やかな深いローズ色、情熱的な真紅、少女の夢のような淡いピンクなど、あでやかな花々を枝いっぱいにつける。 
 「ここは京成が造成した住宅団地で『ローズタウン』といって、始めからどの家にもバラが植えてあったんです。我が家ではそれに植えたして増やしましてね、見よう見まねで肥料をやったりしていましたら、15年たってフェンスいっぱいに伸びました。5月中旬には道路に面していっぱい花を咲かせます。」
 庭にも黄色いバラ、ピンクのバラなど何種類ものバラがあるが、「消毒は主人がしてくれます。」 ご夫婦の共同作業で、毎年見事な花を付けるのだろう。
 7月の今はゆり、サフィニア、ペチュニア、花手毬などが盛り。道沿いのプランター、玄関のハンギング、中庭、室内と至る所に咲き乱れている。
 「ゆりは球根から植えました。カタログを見て注文して、送ってもらったりしています。早咲きや遅咲きなどいろいろ植えておりますので、順番に咲いて、長い間楽しめます。カサブランカのように大きな花が、一本の茎から5つも6つも花を付けると嬉しいですね。」


 
(見事に咲いたゆり〈ソルボンヌ〉の鉢植え)



(あじさいとサフィニアの花を浮かべてテーブルに)

 「花をご覧になって、知らない方が訪ねてくださったり、紹介しあったりと、花友達の輪が広がって、自然にたくさんの友人ができました。なかにはパンジーだけを何千本と育てられる方などもいらして、種や苗を分けていただいたり…。春はパンジーがいいですね。何種類ものパンジーをプランターに作っています。」
  花好きがこうじて「押し花絵」を始めた。新鮮な花をドライシートに挟んで特別の押し器で押す。そうして作った押し花で絵を描く。花の姿をそのまま生かした、まるでフランス刺繍のような絵柄や、一つの素材としてデザインされた絵に生かしたものなど、作品もいろいろ。
 「押し花絵」の教室に通って5年になり、師範の資格もいただきましたが、まだまだです。でも仲間たちと、「21世紀の森と広場」のパークセンターで、毎年展示会をしているんですよ。何とか庭に咲かせた花を残したいと思ったのがきっかけで始めた「押し花絵」ですが、これも楽しくなって…。」



(押し花絵作品『花の銀河鉄道』)

 
筧さんは、ご主人、お勤めのお嬢さん、双子の大学生の息子さんも公認の玉置浩二の大ファン。それに愛犬のプースケ(ウェリッシュ・テリア、8才半)、花いじり。
 「この3点セットが私の楽しみです。毎朝、コーヒーを入れて、庭に出て、花を眺めながら一人でゆっくりとコーヒーをいただく。そこに彼の曲が流れていれば最高に幸せです。」

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