4月8日に開幕した浜名湖花博。1990年大阪で開催された「国際花と緑の博覧会(大阪万博)」をきっかけとしたガーデンニングブームを背景に、全国各地で様々な花のイベントが実施される中でのビッグイベントとあって、関係者のみならず花緑ファンの期待は非常に大きいものでした。
10年以上も前から計画が開始されましたが、平成16年4月8日の開幕までの道のりは決して楽なものではありませんでした。「大阪花博」同様に、2000年に開催された「淡路花博」というお手本がありながらも、「浜名湖花博」としてお客様によろこばれる会場作りにスタッフ一同頭を悩ませた日々でした。
開幕してからも決して楽な日々ではありませんでした。例年にない猛暑。度重なる台風。どこへ行っても「暑い」という声しか聞こえない中での屋外イベントは、会場でお客様を待つ花にとっても私たちスタッフにとっても非常に過酷な毎日でした。4月当初の開幕ダッシュも7〜8月には陰りをみせ、一日の来場者が数千人という日が続きました。そんな中でも会場に足を運んでくださったお客様への感謝の気持ちを忘れずに暑さと闘った2ヶ月間は、その後の私たちの喜びへ向けての試練だったのかもしれません。
最後の日となった10月11日。前々日の台風での閉園が嘘の様に晴れ渡った空の下、56ヘクタールの会場はたくさんの来場者で埋め尽くされました。お客様によろこんでいただこうと、庭園の中でダンスが行われたり、庭園ガイドに力をこめたりと、スタッフのみならず、参加者や出展者の皆様も最後の一日に力がこめられていました。庭園出展者の一人「Sakiti」さんは、自分で作られた庭の中で、ご自分の本当の結婚式を行いました。親族一同と来場者が見守る中、タキシードとウエディングドレスの二人は、会場中の誰よりも幸せそうな顔で会場を後にしました。
何度も何度も足を運んでくださったお客様からは口々に名残を惜しむ声が聞かれ、閉幕30分前の午後5時に会場内に「蛍の光」が流れ出した時、スタッフのみならず、お客様の目に光る涙がとても印象的でした。
幾多の試練に見舞われましたが、浜名湖花博は無事に大成功をおさめることができました。ご協力くださいました多くの方々、544万7788人の来場者の皆様、南條道昌、賀来宏和、両プロデューサー、そして昨年ご逝去された森下慶子プロデューサーに心から感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。 |