浜松市内から遠州灘を右手に車を西に走らせること1時間半、渥美半島のほぼ突端、あと数分は走れば伊良子岬というところに、目指す温室はありました。

その日は、「ジャイアントプロテア」又は「キングプロテア」とも呼ばれる「プロテア キナロイデス」の生育情況を確認するために出かけました。

開花調整中のため開いた花は見ることができませんでしたが、しっかりとしたつぼみをつけて、風通しのよい場所に適当な間隔で並べられた200余の株たちは大事に養生されていました。

キングプロテアは花の直径が20cmを超え、ときには30cm近くにまでなる、南アフリカ原産のヤマモガシ科プロテア属の低木です。最近は切花として輸入され花屋さんでなじみのある花になりつつありますが、その花が花博会場入口近くの寄植え花壇で数十株一度に開花し、来場のお客様をお迎えする予定で、切花でなく根付株の群植はかなり見ごたえのあるものとなるはずです。

南半球は日本と季節が逆ですので、夏場の開花や開催通期の展示を心配していましたが、生産者の小久保さんは、生育環境の調整に試行錯誤を繰り返し、夏場の開花も可能だと自信をもって引き受けていただいております。今からお客さまの驚きの声が楽しみです。

同じヤマモガシ科の「レウコスペルムム」、別名「ピンクッション」がありました。花は、長い花柱のある花が多数集まって、別名の由来どおり針指しの様に見えます。葉も綺麗なので、花後もカラーリーフとして楽しめます。この植物も南アフリカ原産で、会場ではキングプロテアと同じ花壇で形の面白さと赤、橙、黄色と華やかさを競います。

他に「アニゴザントス」も展示します。花の外側に短い綿毛が密生し、湾曲した形がカンガルーの足のように見えることから「カンガルーポー」の総称で呼ばれています。この植物はオーストラリア原産、ハエモドルム科で、高性、わい性、ブッシュタイプがあり、赤、黄、橙、黒、緑と花色も豊富です。切花として見かけますが、花壇や鉢物にもおすすめです。

今回は目玉の一つバオバブを引き立てる花として群植します。やはり夏場が苦手。それでも比較的日本の気候になじむ種類(ブッシュタイプ)を中心に選定して、オーストラリアの草原のイメージを少しでもお伝えしたいと、植物選びに、生産、養生にとただいま奮闘中です。

2004年4月の開幕にご期待ください。


プロテア キナロイデス
  (キングプロテア)のつぼみ
レウコスペルムム
  コルディフォリウム
  (ピンクッション)の苗
カンガルーポー
  (ブッシュタイプ)桃
カンガルーポー
  (わい性種)黄
カンガルーポーの栽培ハウス プロテア キナロイデス
  (キングプロテア)
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2003年7月11日